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失敗しない「家づくり」~工事請負契約まで~

■失敗しない「家づくり」~工事請負契約まで~

様々な建築がある中で今回は個人のお住まいである専用住宅の計画について書いていきます、建築地が東京都世田谷区で土地購入時からご相談を受けていました、4人家族のお客様とご紹介した施工会社との工事請負契約が昨日無事に完了しました。建物の規模は施工床面積で約130坪、構造はRC(鉄筋コンクリート)造地下1階地上2階建ての3層の建物になります。                (画像はイメージです)

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■土地探し

今回のお客様もそうでしたが、やはり土地購入からお考えの方は、かなり限定したエリアでお探しになる方が多いです、実家が近い、馴染みのあるエリア、子供の学区等、皆さん様々な事情があります。今は不動産の動きが活発で気に入った土地を見つけて検討しているうちに他の方に先に申込を入れられてしまい、買えなくなるケースが多々見受けられます。最近は土地検索サイト等のインターネットで探す方も多く、以前よりも更に動きが早くなっていますので、ネットの情報以外にも地元の不動産業者に依頼をして公開前の情報を教えてもらうと良い土地に出会う機会も増えると思います。

*建築に余計なコストがかかる土地や、設計で注意が必要な土地もありますので、できれば不動産業者ではない建築家等の専門家へ土地購入前からの相談が望ましいです。

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■建築家の選定

土地を持っていたり、今のお住まいを建替える、もしくは土地を購入した(検討中含む)、等建てたい土地が決まりましたら、次は建物の設計と監理を依頼する建築家の選定となります(ハウスメーカーや自社設計のできる工務店に依頼する事もあります)建築家はそれこそ全国に沢山の設計事務所があり、どこに依頼をすれば良いかは中々分からないと思います。雑誌やインターネットで好みの建物の画像を見つけてそれを設計した建築家を探すかたもいますが必ずしも自分たちに合う建築家か分かりませんし、意匠設計のデザインだけではなく、生活のしやすい間取りを設計できるか、自分の主張ばかりではなくクライアントの意向をしっかりと聞いてくれるか、設計監理もしっかりとできるか等、大切な事がいくつもありますので、建築家を紹介できるプロデュース会社等を利用して自分たちの好みや考えに合う建築家を何名か紹介してもらい、それぞれの建築家と面談をして、家づくりを一緒に取り組んでいける方を見つける事をお勧めします

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■~設計契約まで

自分たちに合う建築家を見つけたら、土地の情報を伝えて敷地を確認と法規制のチェックをしてもらい、自分たちの住まいの要望を伝えて、設計案の作成を依頼します。直接設計事務所に依頼をすると先に費用が発生したり、先に設計契約を交わしてからの設計を言われる事もありますので、無料で設計案のプレゼンを依頼できる建築家を事前に紹介してもらいましょう、相談後3週間~1か月の設計期間後に提案となります。プレゼン案を気に入った場合はその案での概算見積りを依頼し、予算計画を立ててもらいます、こちらも施工会社から2~3週間で見積りが出る事が多いです。設計案と予算計画を納得しましたら、建築家との設計契約となります。「設計監理業務委託契約書」「設計重要事項説明書」の内容と依頼する建築家の「一級(二級)建築士の免状(カード)」を確認して説明を受けてから契約書に署名捺印となります。

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■施工会社の選定

設計を依頼する建築家が決まりましたら、次は施工会社の選定となります、施工会社も会社の規模、財務内容、建築家との家づくりができる施工レベルがあるか等、こちらも様々な検討事項があります、設計契約の際に見積りを取った会社の担当者と面談をして、会社の説明を聞き疑問等があれば納得いくまで質問しましょう。見積り金額と会社の説明で納得したら、次は工事請負契約となります。

 

■~工事請負契約まで

工事を依頼する工務店が決まりましたら、工事請負契約の締結となります、建築家と一緒に契約時の見積りと図面の確認、「工事請負契約書」の確認、「契約約款」の確認をして、契約時は印鑑と契約書に貼る印紙代の準備をして署名捺印となります。契約日もしくは契約から1週間以内に提示された契約金の請求金額を振り込みます。工事金額は一般的に3~4分割で支払う事が多く、契約時金、着工時金、中間時金、完成時金、に分かれていますが均等の分割が望ましく、あまり偏った支払い条件にはしないようにしましょう。

 

以上、工事請負契約までの流れや注意点などを書きましたが、実際には他にも様々な事がありますので、建築プロデュース担当者、建築家、施工会社に確認しながら進めていきましょう。

 

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